外遊帳 2015 秋

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12月31日(木) 年の瀬



クリスマスあたりから大晦日までの1週間はほとんど仕事がなかったし良い天気に恵まれていたのだが、外で遊ばずに家にいた。昼間は大掃除やら年賀状書きやらをしていたし、なにより毎日の暴飲暴食で昼間はぐったりと軽い胃もたれ二日酔い状態であった。まあ、家族に飯を作ったり、娘と犬の散歩に行ったりとのんびりすごしていて、それもまたありかなとは思う。

この1週間に作ったもので、自分でもなかなかよいと思ったのはサラダ。
ベーコンとニンニクを炒めた油にオリーブオイル、マヨネーズ、バルサミコ酢、塩を加えたドレッシングに野菜に和え、温泉卵、チーズを載せて黒胡椒をかけたもの。調味料の配分は適当だが簡単で美味い。酢をレモン汁にしたり、ちょっとお高い黒酢にしたりしてみて味を比べてみたい。



煮豚も美味いが、その汁に漬け込んだ半熟煮玉子がなお美味い。


野菜のあまり好きでない次女が、このサラダならいくらでも食べられると言った。

25日は妻の実家でクリスマスパーティーをした。
プレゼントを交換したり、ご馳走を食べたり楽しい時間を過ごした。

そういえば、この日の朝に下の娘にサンタからプレゼントが届いた。ジュエルパッドというおもちゃだ。
下の娘は最初サンタにDSをお願いしていた。
「親がダメというものは、サンタは持ってこないよ」
と言うと、
「親とサンタは関係ない。だから、頼むものは変えない。」
と結構頑固。
「そう。じゃあ試してみれば。きっとそうとうロクでもないものが届いてがっかりするだろうけどね。」
と私。
頑固なのは嫌いじゃないけどね。
そんなやり取りの数日後、
「やっぱり、DSじゃないものにした」
と、娘が折れてジュエルパッとになったというわけ。DSにしろジュエルパッドにせよ、私としてはあまりサンタに持ってきてほしいものではなかったのだけれどね。


ウチではサンタとは別に親からもプレゼントを貰えることになっている。
朝の弱い上の娘にはクロックマン。お金の好きな下の娘にはバンクマン。


27日は友だちの写真家二人と飲みに行った。そのうちの一人とは15年近くの付き合いになるのではないかと思うが、飲みに行くのは初めてだ。お互いにたくさんしゃべった。最後までとても楽しい飲み会だった。

28日は、大切なお客さんが3人ウチに遊びに来た。
一人は青森の大学生、一人は札幌の大学生、もう一人は社会人1年生だ。
そのうちの1人に事前に何が食べたいかとメールで聞くと「おでんとブルスケッタ」だと言う。
なんだか妙な組み合わせだと思ったが、リクエストなので仕方がない。
昼ごろからおでんの仕込みに入った。おでんは子どもの頃あまり好きな料理じゃなかったが、下ごしらえをそれなりにして、素材別に煮るという手間をかければ本当に美味しくできる。
大量に作ったつもりだったが、若い3人の食欲はさすがで、全て食べきってくれた。リクエストしてくれた女の子は
「明日からダイエットをする」
と、春に来た時と同じことを言っていた。
この日も本当に楽しい1日だった。


茹で卵と大根コンニャクが入っている状態。この後餅巾着や練りものなどを投入する。

30日は私の誕生日だった。45歳になった。もう45歳か。本当にいつの間にかいいおっさんだ。
妻からは新しいヒゲそりを貰った。娘たちからは何か即席で作ったカードを貰った。カードの大部分が、一緒に遊べる券だとか、一緒に犬の散歩に行ける券だとかの有難迷惑券だったが、まあ幸せなのだろうな。

二人の娘から貰ったカード。文字の汚さから慌てて作ったことが伺える。

それから、しばらく音沙汰のなかったこれまた大切な知り合いから、バースデーカードが届いた。少し癖のある文字で「いつ見ても若々しくてキラキラかわりないまあきちさん(まあきちさんとは書いてないが:笑)。これからも素敵なまあきちさんでいてね!!」と書いてあった。嬉しくて10分おきに4回ぐらいカードを開いて読んだ。99パーセントお世辞だけれど、それでも良いのだ(笑)


「確か大晦日が誕生日だったよね?」と書いてあった。違うよ30日だよ。

上の娘が一緒に犬の散歩に行こうというので、川まで散歩に行った。
そういえば、彼女が中学生になったのも我が家ではそれなりの変化だった。部活と勉強と忙しそうな毎日だが、それなりにきちんとやっているように思えた。自分の中学生時代と比べると時間の使い方もまじめさもまともさも、格段に彼女の方が上だし、彼女の方が大人に見える。いや、大人ではないか。いや、やっぱり俺の中一の時よりは大人だな。

本流から枝分かれした流れの緩やかな場所はかなり厚く凍っていて、その上を歩くことができた。
氷は透明で水の透明度も高く、底までよく見える。その上を歩くとまるで水の上を歩いているようだった。足元を何百ものウグイの稚魚が泳いで逃げていった。
娘と犬との黄昏時のこの時間を、あれはとても貴重な時間だったのだなあと、いつかきっと振り返ることが来るのだろうと考えている自分に、ああ、やっぱり私は年をとったのだなと感じた。




12月13日(日) 納竿

煌めく銀河の下カヤックに空気を入れて川に漕ぎ出す。
当然気温はマイナス。ジャケットもパドルも船体も凍り着く中、目当てのポイントを目指した。


パドルには竹輪のように氷が着く。

朝日が昇り、少し気温が上がった頃、最初のポイントに着いた。
いかにも大きな魚が着きそうな流れの底をゆっくりとルアーを通す。
いつもならたまに顔を出すアメマスもこの日はなかなか顔を出さない。


船体はバリバリに凍りつく。ウイスキーは良く冷えて呑みごろ。これでもこの日は暖かい方。

二つ目のポイントへ向かう途中、川を覆う倒木をかき分けながら艇を進めた時に、何か無理がかかったようで右腕を少し捻ってしまった。
その時はたいしたことはないと思ったが、これが結構後まで残る怪我となってしまった。

2つ目のポイントでも魚の姿は見ることができなかった。
アプローチに長くかかる釣り場なので、実際に釣りをしている時間は思いのほか短い。
まだまだ攻めたいポイントはあったし、実際まだほんの少しのポイントしか攻めていなかったが、この時刻に釣りを止めなければ、帰り路の大半を暗闇の中でカヤックを漕がなければならなくなってしまう。

釣りを終えて、ゴール地点を目指して漕いでいるうちに、右腕がひどく痛みだした。
魚は全く釣れず、腕も痛んだが、夕暮はいつものように圧倒的に美しかった。

今年1年の釣りを振り返ると、まず3月に同行したキンゾーさんが釣りあげたメーター越えのイトウであろう。衝撃的な出来事であった。その場にいれた幸せ。

フローターの釣りにも何度か行った。これはまあまあの釣果で、湖でのフライフィッシングもデビューした。Nさんのフライが良いせいなのかもしれないが、フライっていうのは簡単に釣れるのだなと思った。ルアーのブラウンは行く度にまあまあのサイズを出すことができたが、まだ物足りない。もう2まわりは大きいものを釣りたい。

船でのブリ釣りもデビューした。2度船に乗った。良い状況でない中ブリを手にできたのはラッキーだった。釣れたブリは小型だったが、それでも私がこれまでにかけたどの種類の魚よりも強烈な引きであった。来シーズンまでに自分用のタックルを揃えようと思っている。安いやつね。

7月には昔からの仲間たちと釣り大会を開いた。
酒を飲むことを目的に港に行き、実際に飲んでばかりだったのたが、まぐれで大きなアメマスが掛り、優勝した。それはそれで嬉しかったのだが、どうもこのいい加減な感じで優勝したことでバチがあたったというか、運を使い果たしたというか、後半はどうも冴えない釣りシーズンだった。

夏のイトウは良いサイズをバラシて終わった。ブリ釣りからの帰り路はスピード違反で捕まった。知床釣行では大事な竿を魚に折られておまけに逃げられた。11月12月はここ数年ないくらい釣りに行ったが、お目当てが釣れないだけでなく、最後4回はあたりすらない完全ボーズだった。4回連続でアタリすらないって、そんなことこれまであったかな。むかーしはあっただろうけど。

しかし、まあそれでも、良い釣りシーズンだった。
イトウへの想いはさらに増したし、いいサイズを手にできる確率は上がってきていると感じている。
湖のフライやブリといった今年覚えた新しい釣りは、きっと来年も何度かは行くだろう。

そんなことを考えつつ、今年最後の釣りを終えて車に着くころにはあたりは真っ暗になっていた。
頭上には出発の時に見たのと同じ銀河が広がっていた。

11月29日(日) 12月6日(日) あたりすらなし


両日とも良い天気だった。

29日は昼から、6日は昼前まで釣りをしたので、2日合わせて丸々1日あたりすらなかった。
この時期はこの川の秋アメマスのピークが来る頃なのだが、2日間全く魚を見ることはなかった。

29日はフラフラとアメマスを求めてさまよっているうちに、3年前にどでかい魚を掛けた場所に出た。よく観察すると確かに大きな魚が着きそうな地形をしていた。
あの魚はきっと巨大なイトウだったのだろうと、今は思っている。3年たった今でも感触は腕に残り、ドラグを出す音は耳に残っている。
あの時の記憶をたどり鼓動は高鳴ったが、魚は出なかった。


6日には流れのない浅瀬には氷が張っていたが、これは例年どおり。

2日間を通して、釣り人は異様に少なかった。
また、毎年この時期に十勝を訪れて、確実に魚を釣っていくルアーマンやフライマンも1尾も釣れなかったとブログに書いていた。

ここ数年のこの川のアメマスは、やっぱり異常だ。
海でたくさん駆除したとのうわさが流れたのは一昨年だったか。
大量駆除の真偽は定かではないが、いずれにせよ秋アメも春アメも海アメも、十勝のアメマスが激減したのは間違いない。



釣れないので11時に切りあげ、近くの漁港の大漁祭りに寄ってみた。メインの蟹などは当然もう売り切れていたが、糠さんまやシシャモなどを買った。

さて、来週は今期3度目の本物狙いの遠征だ。
2週にわたっての無釣果はこの日のための「坊主貯金」と思いたい。


そういえば、先週から今週までの間に、良いことが2つ。
1つはZEALの偏光グラスを手に入れたこと。高級偏光グラスを買ったのは初めてだが、とても軽くてフィット感が良く、なおかつ見やすかった。
もう1つは帯広に来ていた斉藤和義のコンサートに行ったこと。前から6列目の好位置。かなりカッコよかった。外遊びとは何の関係もないけど。


11月15日(日) 道東大会なのか。防衛成功なのか。

第一回大会でボーズだったキンゾーさんが道東湿原河川で釣りバカ大会を企画するってハズだったのだが、なぜか、地元大河が開催場所となり、参加者もキンゾーさんとみっしーさんとまつさんと私だけとなり、なにか、全くスペシャル感のない面子のなか、当然モチベーションもあがらないまま、家を出たのは普段出勤するよりも30分以上遅い時刻であったというこの大会だかただのいつもの釣りだかよくわからないまま、待ち合わせの場所に二日酔いでかなり酒臭いみっしーさんを乗せた私の車が着くと、そこにはキンゾーさんが待っていて、まだ彼の足は腫れているという。

今日の釣りが大会として成立しているのかよくわからないが、「捻挫」と「二日酔い」と「メタボ」の3人が相手であれば、私の大会2連覇(前回のブリ釣りのチーム勝利を入れれば3連覇)は確実であろう(以後、本日の更新は先のニックネームを使用する)。そんな感じで楽勝余裕モードで川に着くと、水色良く、魚は出そうな感じであったが、昼までに1度の移動をはさんで2つのポイントで竿を振るが、偏光グラスをなくすということ以外はたいしたニュースもなく、この日の釣りを終えることとなった。


ひさーしぶりのノーポテイトであった。

二日酔いや捻挫が40ぐらいのバラシタとか30ぐらいのバラシタとか、追って来たとかアタリがあったとか言っていたが、もちろん、そういうのは信じない。きっと夢でも見ていたのだろう。二日酔いには、社交辞令として「おしかったね」とは言っておいたがね。

昼で釣りを止め、ラーメン屋で合流した、メタボもあたりがあったと言ってたが、それも流れてきた落ち葉だろうと思いつつ、いい加減に相づちを打っておいた。

とまあ、そんなわけで、全員釣れなかったってことは、ボクの防衛ってことで良いのかな?
その場合、トロフィーにはどんなリボンが付くのかな?
二日酔いさん、考えておいてね。


話は変わって、最近購入した絵本。


『しでむし』

ある友人に、トガリネズミの死骸にシデムシがついている写真を見せたら、この本を紹介してくれた。
中身を見せてもらった瞬間、ボクのハートにダイナマイトヒットし、すぐにアマゾンで購入。
本屋に売っているのかは知らないが、見かけたら是非、ご一読を。
この本を好きになる人とは仲良くなれそうだと、思った1冊。


こんな携帯画像では良さが台無しだな。

で、先日、続編の『ぎふちょう』も購入してしまった。



こっちも、いい。かなりいい。


11月9日(月) 湿原に幻を追う 2015秋 その2





前夜、キンゾーさんと呑んだ。
2時間を越える居酒屋での会話は全部釣りの話だった。
美味しい料理と楽しい話が最高の前夜だった。

翌日、キンゾーさんと前の夜に話したことでその気になって「今日は釣れるかも」と、意気込んで釣り場に向かったのは、まだ薄暗い中だった。

低気圧が近づいており、雨がシトシトと降り、風が強く吹く寒い日だった。
未明に随分まとまった雨が降ったそうだから、水位があがっていないか気になった。

今回は1時間半歩いた場所から釣りを始めた。

9時20分、最初の有望ポイントにCDJ11cmパールホワイトを投げ込むと、グッと抑え込むようにして、わりと大きめの魚が掛った。
コレは本物かと一瞬思ったが、55cmのアメマスであった。


引きはアメマスであったが、場所が場所だけに、魚を見るまで心臓の鼓動が速いままだった。


その後は全く魚が出なかった。先週以上に魚の出は悪く、昼までに2尾の釣果しかなかった。
昼をまわっても、魚は出ず、いくつかのルアーをなくし、1,2度のアタリを除けば(このアタリもアメマスだろうと思う)魚の気配すらなかった。

この日も湿原の奥で、リミットの14:00を迎えた。

先週も来ているので、多少暗くなっても恐怖感はなく、たまに竿を振りながら帰った。
暗くなり、脱渓点が近くなるにつれ、アメマスが良く釣れるようになった。
数100mに1回ほどしかルアーは投げ込まなかったが、コンスタントに魚は釣れた。

もうすぐゴールという地点で、スプーンを投げ、ゆっくりとターンさせた時に、この日一番の魚が掛った。
アメマスなのはわかっているので、少々強引に引き抜いた魚は60cnあった。
ここ2日では一番の魚だった。



先週で体が慣れたせいなのか、気温が低かったせいなのか、先週に比べて体はだいぶ楽だった。
GPSは15km歩いたことを示していたが、まだまだ歩ける余裕があった。

しかし、イトウは簡単には釣れない。

次回は12月になるだろうか。

諦めるつもりはない。


11月3日(火) 湿原に幻を追う 2015秋

何度目かもうわからないので、2015秋などという見出しにしてみた。

6:00頃、現地に到着し、川岸についたのが6:30。そこからさらに2時間ほど歩いたポイントで、2投目に投げたスプーンに、この日最初の小さなアメマスが釣れた。写真のデーターを見ると8:50分であった。
アメマスはポンポンと釣れたが、目当ての魚ではないので先を急いだ。



湿原の奥へ奥へと歩く。
この時期にしては気温の高い日で、最高気温は15℃近くだったろうと思う。
途中で、上着と毛糸の帽子を木に引っかけて先に進む。奥に行くにつれ、アメマスの出は悪い。
イトウは気配すら見せない。





14:00、そろそろ引き返さなければまずい場所にいたので、あきらめて帰路につく。

明るいうちになんとか脱渓点まで辿り着いたが、身体中へとへとだった。


途中で、ミンクに出会った。


岸の葦に、私の影が映っている。

GPSによると、16kmに少し足りない歩行距離であったが、釣れたのはアメマスが8匹だけ。
最大でも50cmちょっとのサイズだった。

来週も行く予定だ。


10月24日(土) ニジを食べたいと、たまには思う。

たまに、釣ったニジを食べたくなる。
この湖のニジは、見るからに旨そうな綺麗な魚体をしている。
最後に釣れた2尾と、Nさんの釣った1尾の合計3尾を持ち帰り、塩焼きと刺身で食べた。

釣りは、雨の中だったが、23尾のニジが釣れた。最大で40数センチだった。サイズの割には良く引く個体もいた。
Nさんは、前回の方が釣れたと言っていたが、湖で20尾以上ニジを釣るというのは、私にとってはあまりない経験だ。



綺麗なニジマスが次々と釣れた。


Nさんも、当然コンスタントに釣っていた。



たまに、ロッドを絞りこむニジマスがかかる。






やはり、フライは釣れるなあと感じた。

行き帰りの道中にするNさんとの会話は楽しくて、ドライブはあっという間だった。

どんな、話をしたかは、更新をサボっているうちに忘れてしまったのだけれどね。

10月12日(月) 昨年同様の良型ブラウンと、昨年同様の・・・。

昨年同様3連休は仕事で、3日目の午後だけがフリーだった。

昨年同様の湖に、
昨年同様の道具を持って釣りに行った。

昨年同様 風の強い日だったが、
昨年同様 湖上にはそれほど風は吹いていなかった。



昨年同様、林道のモミジは見事に紅に染まり
昨年同様、秋の湖はいいようのない美しさだった。





昨年同様 ニジマスからの反応は殆どなく
昨年同様 良い型のブラウンが釣れた。



そして、唯一昨年同様ではなかったのが、最後にオチをつけなかったことだ。
昨年は最後にフィッシンググリップを湖底に沈めるという大失敗をしたのだが、今年はそんなヘマはしなかった。
私だって、成長しているのだ。



56cmのシャクレタブラウンの写真を仲間に送ったら、

「なんだか、昨年までのまあきちさんらしくないなあ。オチがあってのまあきちさんでしょ」

的な返信があり、

「そんなにいつもいつもオチなどあるか」

と、答えた。

しかし、実はオチはついていたのだった。

失態に気付いたのは翌々日だった。

早朝、良い天気だからと、使ったフローターを干そうとしたら、2本あるフローターの浮き部分の1本が見当たらないのだ。

心当たりはあった。

きっと、あの崖だ。

現場まで急いで行けば、出勤時刻にギリギリ間に合いそうだったので、月曜日に釣りをした湖に行くと、その心当たりはバッチリ当たって、崖の途中にフローターは落ちていた。

あの日フローターを片づけている時に、背後の茂みで何やらゴソゴソと音がしたのだ。
あたりは大分暗くなってきており、ちょといやーな感じがした。
私は空気抜きを8割程度にして、フローターと釣り道具を大型バッグに無造作に突っ込んで、崖を這い上がって車まで戻ったのだ。
フローターの片割れは、崖をよじ登る時に落としたのだろう。

まあ、このくらいの失敗、どうってことない・・・。出勤前にかるく(100km)ドライブしただけだ。

そういえば、連休中にスクーターが直った。
修理代に9000円ぐらいかかった。このぐらいで直るのならラッキーだ。

10月中に1度は使って見たい。


かっこいいぜ!

10月4日(日) 嵐の後のアキアジ祭り の筈が・・・


大きな木が道をふさいでいた。

金曜日の通勤途中、急に発達した低気圧による強風で倒れた樹木が道をふさいでいた。
なんとか歩道を走行して突破することができたのだが、そんなことよりも
「これは、アキアジの網もあげてるのではないか」
ということの方が重要だった。

翌、土曜日。
かねてより約束をいしていたあるブツを貰いに、Nさんの実家に行った。

そのブツとは、Nさんが昔使っていたというスクーターだ。
乗らなくなって随分たつそうで、農家の倉庫に眠っていたそのバイクは、シートが破け、ほこりまみれで、タイヤはペッチャンコではあったが、私好みの味のある素敵なバイクだった。


なんとかトランクに乗る大きさだ。動くようになるのか。

午後に近くのバイク屋に持って行って「動けるようにして」と頼むとあまりいい顔をしないので、別のもう少し大きなバイク屋に持って行って修理を依頼した。でも、そこのバイク屋もやっぱりあんまりいい顔はしなかった。
この見た目じゃあ、面倒くさいかもしれないぞ。それに、直しても手間に比べてあんまり金にならないしな。という感じであろうか。

でも、これが動くようになると、私のできることがいくつか広がる。
今シーズン、使いたいが、間に合うか。

バイクを貰った帰りに、明日アキアジに行く予定なのだがとNさんに言うと、「おれも行く」と即答だった。
ところで、日曜日は、上の娘の文化祭だったのだが、娘が「来なくてもよい」というので、泣く泣く魚釣りに行くことになった。最近、娘は私に向かってそういう発言が増えているが、嬉しくも悲しい成長なのである。ん?悲しくも嬉しいか?
いや、嬉しくも嬉しいか?

翌、日曜日。
早朝の苦手なNさんだったが、がんばって6時過ぎにウチに来てくれた。
現場着は7:30頃だったろうか。8時前にビールのプルをあげて、安着を祝った。

それから、6,7時間、一度のアタリもなかった。
まわりもほとんど釣れておらず、ごくたまに、誰かの竿がしなったが、全体で数本程度であろう。


日が高くなると、釣り人はどんどん帰り、釣り場はガラガラに。

2時過ぎに釣りを止め、ところどころの海岸線をみながら家に帰った。
途中に見たある川の河口両岸のぶっこみは、見ている間にも3本ほどの魚が釣れていた。
もしも、浮きルアーでも釣りになるのならば、早めにここに来ていれば何本かは釣れていたかもしれない。

あまり好きではないアキアジ釣りで、丸ボーズっていうのは、より疲れる。
Nさんが車で寝ている時も、休みなくまじめに釣りをしていたが、結局釣れなかった。そうなると、昼寝をしたNさんの方が得だったってことになるが、それがまた癪に障る―まあ、道中や防波堤でのNさんとの馬鹿話はとても楽しかったのだけれどね―。

この残念畜生感を払拭するには、気持ちの良い釣りをするしかないのだが、次の3連休は全部仕事が入っているし(3日目の午後だけはあいているけど)、その次の土日も家族的業務で身動きが取れない。ちくしょう。

寒くなる前に、湖にも1,2度浮きに行きたいし、コマイも釣りに行きたい。バイクが直ったら、それを車に積んで行かねばならない川もある。

うーん、やすみがもっとたくさんほしーなー。